インクジェット、昇華転写の入稿時の注意をまとめました。
型染めのデザイン時の注意点はこちら
入稿形式
Illustrator CCの最新版まで対応可能です。
Photoshopでの入稿も可能ですが、入稿後の色調整が困難なため、Illustratorでのデータ作成がおすすめです。
その他の画像形式でも対応は可能ですが、場合によってはトレース等の別途費用が発生する場合があります。
テンプレートの線
最新版のテンプレートはこのような仕様です。
仕上がりイメージ線
マゼンタ色の線が、仕上がりイメージ線です。
この枠内が商品の表面部分となります。
抜き型線
シアン色の線が、抜き型線です。
裁断型が入る目安の位置です。
リミット線
グリーン色の線が、リミット線です。
布製品のため、ズレや歪みが多少なりとも発生します。
欠けてはいけない文字やモチーフ等は、このリミット線の中に収めるようにしてください。
塗り足し
グレー色の線が、塗り足しです。
布製品のため、ズレや歪みが多少なりとも発生するため、約1cm程度の塗り足しを付けています。
表面と裏面で切り替わるデザインの場合
表面と裏面で完全に色が切り替わるデザインの場合、「底ハギ」にした方がキレイに仕上がります。
多少の裁断ズレは起こるため、裏にあるべき色が表に出てくるようなことを底ハギで防ぐことができます。
上に表示されているテンプレート例は「底回し」です。
配置画像・解像度・カラーモード
カラーモードはリンク先のIllustrator(CMYKかRGB)に合わせてください。
実寸で解像度350dpiで作成し、埋め込まずにリンク元画像も一緒に入稿してください。
Photoshopで作成されたリンク元画像のレイヤーは統合しないでください。
柄の天地方向
テンプレートの矢印に従ってください。
文字
必ずアウトラインをかけてください。
白地×色線、淡色地×濃色線の場合の線の太さ
要相談ラインは0.5pt (0.18mm)です。
推奨は0.75pt (0.27mm)です。
色地×白抜き線、濃色地×淡色線の場合の線の太さ
要相談ラインは0.75pt (0.27mm)です。
推奨は1pt (0.35mm)です。
作成レイヤー
デザインは「プリント範囲」レイヤーに作成してください。
他のレイヤーは変更禁止です。
既存レイヤー以外の不要なレイヤーは必ず削除してください。
配色・エフェクト
基本的に1色ずつ色合わせをしますが、使用の色数が多すぎる場合は大変な時間を要します。
色が多すぎる場合は、一部の色調整に留まったり、別途調整費の見積り等になる場合があります。
色指示はDICまたはPANTONE solid coat / solid uncoatで指示をいただくか、プリントアウトしたカラーアンプをお送りください。
柄が細かい場合は、別途使用色の色窓を付けていただく形が望ましいです。
Photoshopで作成された水彩調・統合画像・写真等は色調整が困難なため、全体的に明るく・暗く程度の調整しかできません。
通常、生地にプリントアウトしたカラーチャートを使って色合わせをしますが、エフェクト(和紙風等)が使用されている場合は色合わせができません。
想定と全然違う色が出力されるので、エフェクトはかけないでください。
その他
インクジェット・昇華転写は細かいデザインに比較的強いですが、それでも繊細過ぎるデザインは、潰れて表現できない場合があります。
布製品なので、生地の歪み、縮み、裁断、縫製によって仕上がりがイメージと多少異なる場合があります。
ライセンス商品に関して
版権元へデザイン監修を通す前に、デザインを確認させてください。
デザイン監修後に、表現が難しい箇所などが見つかる場合も多いため。
キャラクターの髪・肌・瞳の色など、特に重要な色については事前に版権元に指定色を確認するようお願いします。
色合わせ用にいただいたカラーカンプが、そもそも版権元の希望色とズレていたために再校正ということが多く発生しています。